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マニカル二カーガード(火葬場)での出来事

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※先日、無事に帰国。インド楽しかった。まだ書きたいことがたくさんあるので、少しずつ書いていこうと思う。

※火葬場は撮影禁止。写真はガンガー沿いの牛たち。


バラナシ2日目の午後は、勇気を出して、1人で散策してみた。昨日行ったのとは逆方向のガードを巡る。インドに来る前に、インド人は宗教への信仰が厚いから、神様の名前を出すと悪いことをしてこないと聞いたのを思い出し、ヨガ生活で習った歌の中から、バラナシで一番有名な神様のシヴァの名が出てくる歌を選び、口ずさみながら散歩。

ガートでは、寝てる人がいたり、なんか作業をしていたり、体を洗ったり、子供が遊んでいたり。

煙が見えてきて、マニカルガートに行き着く。ガートの中で一番大きな火葬場。

火葬場に着くと、インド人男性に声をかけられる。スルー。でも再び強く声をかけてくるので、立ち止まると、どうやらわたしが親族しか入れない場所に入っているから、こっちへ来いとのこと。

それはいけないと思い、その男性のところに行ったのが、始まり。

彼の名前はバブーといい、本人曰く、火葬場のすぐ近くにある、身寄りのない遺体や老人の世話をしているらしい。ボランティアで、自分の仕事やインドの葬儀について、観光客に教えていると言っていた。

今こうして書いていると、かなり怪しいのだが、この時わたしは火葬場のまさに中心に誘導されてしまっていて、目の前では遺体が燃やされ、その火の熱さをがんがんに感じ、火葬場付近はなぜか水牛の数が多くて、右も左も後ろも黒い大きな水牛に囲まれ、ややパニックになっていた。

バブーに怖い、無理、少し離れたいと言うと、自分が働いている建物の上からよく見えるからそこに行こうと言われる。怖かったが、今いる場所から離れたくてついて行くことに。

建物の中は空っぽで、少し階段を上がったベランダ的な場所から、火葬場全体の様子がよく見える。火葬場には、12、3箇所の薪が積み上げられた場所があり、火が燃えていた。

バブーがいろいろ火葬場のことを説明してくれた。

24時間稼働し、1日で200から300の遺体を火葬すること。
一つの遺体を燃やすのに100から200キロの薪がいること。(薪を運ぶボランティアがあり日本人も行っているよう)
火葬場に到着した遺体はまずガンガーに浸され清められること。
妊婦や子供は、まだ神から与えられた生命を終えていないという理由で、石をつけてガンガーに沈めること。
男性は胸、女性はお尻の部分が強く、燃え残ってしまい、それを犬が食べにくること。

わたしがかなり不安そうで神妙な顔つきで聞いていると「悲しいことではない。ここ火葬され、遺灰をガンガーに流すことは、本人にとっても家族にとっても、すごくハッピーなこと」と言われた。

いろいろ丁寧に説明してくれるし、なんとなく彼の人柄もわかって安心してきた時に、1人の老婆が現れた。ここで働いているナースで、お祈りをしてくれるから、目の前に座ってと言われる。退散したかったけれど、自分がいる場所がわからないので、もうなすがままに座る。すると家族の名前を聞かれ、教えると、なまりの強い英語で家族の名前を唱え出し、おもむろに頭をぽんぽんぽんぽんと叩かれながら、お祈り???をされた。

それが終わると、バブーが「このマザーは毎日火葬の手伝いをしている。火葬は大変。薪を運ぶ人出がいるし、蒔代も高い。あなたはどのくらい手伝える?」と聞いてきた。わたしは最初、わたしに蒔を運ぶ手伝いをしろと言っているのだと思い、I carry woods together?と返すと、違うと言われる。ああなるほど、お金を請求しているのね、とわかった。

この辺でいろいろ絶頂に達し、どうしてこんなことをするんだ、お金はない、帰りたいということを半泣きで伝えると、バブーがオーケーみたいな感じで外に出してくれ、道のわかるところまで連れていってくれた。

そこで、お金は請求しないからもう少し一緒に過ごそう、シヴァの寺院に行こうと言われたが、もう信じることはできなくて、飛行機の時間があるから帰ると伝える。次はいつバラナシに来るのかと聞かれ、わからないと言うと、早い時期にまた来てほしいと言われる。お金ないから無理と言うと、フェイスブックやっているかと聞かれ、アドレスを教えられ、ここにフェイスブックのIDを送ってと言われて、別れた。

その後バラナシからデリーに戻る飛行機の中で、地球の歩き方のバラナシのところを眺めていたら、火葬場でホスピスのスタッフだと名乗る人が薪代を請求してくる詐欺が横行しているので注意という、わたしが体験した話がそのままのっていた。

確かにお金は請求されたけど、バブーはいろいろ教えてくれたし、刺激的な体験をくれたし、そんなに悪い人ではなかったように思う。よい思い出。感謝している。